イシコ『世界一周飲み歩き』
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今月5日発売、イシコさん著『世界一周飲み歩き』です。
消極的で人見知りなのに無計画に気の向くまま世界各地で飲み歩く著者のイシコさん。ピンチの連続で時にはトラブルに巻き込まれたりも…。ハラハラしながらもやっぱり旅は面白い…!とふらっと旅に出たくなるエッセイです。担当編集者さんより「世界一周+お酒でとにかく楽しく、バカバカしいくらい楽しく!」とのご要望で、イシコさんが撮られたたくさんの写真からお酒を切り抜き、ぐるっと一周タイトルを囲みました。

朝日文庫 / 2016
photography by イシコ
book design
[ポートフォリオ/本
設楽 朋『全員、片想い』


先月公開のオムニバス映画『全員、片想い』ノベライズです。
文庫サイズでもパッと目立つよう、映画のタイトルロゴのハートを真ん中に大きめに配置しました。8つの物語の映画シーン盛り沢山の巻頭カラー口絵もレイアウトしました。6月発売。

幻冬舎文庫 / 2016
book design
[ポートフォリオ/本
萩尾望都『一瞬と永遠と』


萩尾望都先生エッセイ『一瞬と永遠と』。
四年前に刊行された単行本の文庫化です。単行本の装丁では萩尾先生のイラストでは無くアーティスト・ミヤケマイさんの作品が使用されており、今回は先生ご自身のイラストを使いたい、イラストを使うけどマンガの装丁とは違う雰囲気を出したい、とのご要望。担当編集者さんが先生との打ち合わせ時に「ぜひイラストを使わせていただきたいのですが…」とお伝えしたところ、「この辺りのものはどれを使っても大丈夫ですよ」と先生。思いがけずその場でイラスト候補の現物に直面し、初めて訪れたあこがれの先生のアトリエでの打ち合わせの緊張と感動とちゃんとイラストを選ばねば…という責任感とであせりながらもなんとか選びデジカメで撮影されたという十数点の候補画像を見ながら相談し、この黒猫を抱いた少年のイラストと、もう一点のこれまた少年と猫のイラストの計2点に候補を絞りました。

担当編集者さんとの打ち合わせ時はエッセイ内容を読む前だったので、わたしの中の萩尾先生のイメージと、エッセイなので猫がいると良いなという(先生は大の猫好き!)感覚的な理由で選んだのですが、そのあと内容を読んだところ、ものすごくぴったりなイラストと確信し、両イラストでラフラフを作り、担当編集者さん、編集部のみなさんの意見も一致し、このイラストに決定しました。

エッセイ中に「私には分析グセがあって、感動したり感銘したものを、”なぜ感動したか” 言葉におきかえたがる。言語化できない感情、事項はないと、思っている。あいまいならなおさらだ。言語化すると形がつかめ、形に至る道筋が見える(P190 本文引用)」とあり、その誰のものでもない先生の、シンプルで美しく言語化された感性と思索に圧倒されます。



帯もデザインしました。
美しいイラスト、タイトル、著者名はもちろん、余白も大事な要素と意識してレイアウトしました。著者名の色は黒猫の目の色です。こんな目で鋭くいろいろ分析されているような。5月6日発売。

朝日文庫 / 2016
illustration by 萩尾望都 「あぶない丘の家」(「あぶない未来少年」予告カット)
cover design
[ポートフォリオ/本
加納朋子『はるひのの、はる』文庫
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加納朋子さん『はるひのの、はる』文庫です。
装画は単行本に続き、十日町たけひろさん。「はるひ野の原っぱにいるユウスケとはるひ」をリクエストし、ミルクがかったような春の空気をまとう、本自体がまるで発光しているような独特な雰囲気を醸し出すイラストを描いていただきました。温かくて少し怖いような静けさをも感じる夜の桜が美しいです。

初めて単行本と文庫本両方の装丁を担当した、わたしにとって記念すべき、大好きな物語です。先月発売。

幻冬舎文庫 / 2016
illustration by 十日町たけひろ
book design
[ポートフォリオ/本
文庫『ガソリン生活』キーワード辞典チラシ


先月発売、伊坂幸太郎さん文庫『ガソリン生活』の初版封入特典チラシです。
本作の語り手である緑デミ(みどでみ・マツダのデミオ!)の緑色をベースに、寺田克也氏による朝日新聞夕刊連載時の挿絵がたっぷり入った贅沢な投げ込み10面。イラストとキーワードを結ぶ矢印は、伊坂さんご本人のアドバイスを参考に道路の標識風にデザインしました。

先日読み始めてまだ途中ですが、お、面白いです…!
実家が車の修理屋なので、工場の車たちがみんないろいろ喋ってるように思えてきて、それが何ともおかしく愛おしくなります。事故車が入ってきたらみんな「あちゃーーーっ」とか言ってそうな感じです。そして自分が関わってきた色々な車のことを思い出しました。アメリカ留学時、田舎は車が必須で中古車を購入することに。すったもんだを経てやっと見つけた水色のラビットを引き取った帰りの道中、突然爆音を轟かせあせりまくってガソリンスタンドで確認したら、車体下のマフラーがごっそり落ちてた…等々。
それから父が乗ってきたたくさんの車たちも。ずっと前に家族で遠出した時、山口のどこか県道をわたしが運転していたら何かの拍子で助手席側が側道に寄り過ぎてしまい車中のみんながヒヤッとしたことがあり、でも「ぶつからなかったからセーフじゃん!」と内心プリプリしながらそのまま運転続行、しばらくしてどこかのパーキングに駐車、休憩から戻ってくると父が停めていた車を遠目に一言。

「SAABがかわいそう…」

わたし「???」 父「わからん?」そしてしばらく見つめること数十秒、「!!!」
ホイールキャップがひとつ無くなってました…。ガソリン生活を読んだ今なら、あの時SAABが「あああーーー、ホイールーーー! キャップ落ちちゃったよーーー!」と叫び声が聞こえるようです。そして父は車を愛し、いつも車との会話を楽しんでいたんだなと今さら気づきました。

キャッチコピーコンテストも実施中です(5月10日まで)。
https://monipla.com/gasoline/

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近所で見かけた緑デミ。

朝日文庫 / 2016
illustration by 寺田克也
title logo design by bookwall
flyer design



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伊坂幸太郎さんつながりで、2年前に発売された単行本『アイネクライネナハトムジーク』の書店POP、パネル、ポスターの販促物もデザインしました。こちらの装丁も『ガソリン生活』と同じくbookwallさんです。

幻冬舎 / 2014
title logo design by bookwall
pop design
[ポートフォリオ/本